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想い出を、形にして。

昨年の11月、お店に一本の電話がかかってきました。
当店で古布のバッグや小物を販売していることを知ったお客様が、
持ち込みでオーダーできないだろうかとご相談下さったのです。

後日改めてご来店いただき、お話を伺いました。
義理のお母さまが亡くなり、遺品を整理されていたところ
お着物や帯がたくさん出てきたそう。
ただ、このまま処分するのが忍びなく
かといって、またしまい込んでしまうのも寂しいと
何か日常で使えるものに直したいとのことでした。

お持ち下さった帯をお預かりし、作家2名と話し合い、製作に入りまして…

出来上がって参りました。たくさんの麗しいバッグたち!
その数、バッグが13点。見ていて楽しい数でございます。
作家サイドで、管理しやすいようにと全てに番号をふってくれました。
そんな気遣いができる丸山さんが大好きです。
ちなみに元テーラー。実力は本物ですよー。

まずはお預かりした帯を解き、状態を確認していきました。
シミやカビ、経年劣化により弱くなっている等
使える部分と難しい部分を分けていき、「物」から素材へ戻していく作業です。

その後、芯を入れキルティングしカバンに仕立てていきます。

せっかくなので、出来上がってきましたカバン、一部ですがご紹介です。
左は美しい地紋をバックに舞う金色の松の葉。
松の葉に沿ってステッチが入れられ美しさを際立たせてあります。
右は黒地に舞う鶴。こちらは柄の強さを活かしフラットに抑えてあります。
主張が強くとも、いざ手に取ると持ちやすい帯バッグ。
シンプルな形だからこそ、ファッションというよりもアートを持ち歩く感覚で
コーディネートを気にせず楽しんでいただきたいですね。

ババーン!とした柄だけではなく、落ち着いた雰囲気のものも。

シノワズリな壁紙を見ているようでウットリします。
上品な輝きでインテリアとして見せる収納に一役買ってくれそうですよ。
キルト芯がしっかりと入っており、マチもありますので、
中に物を入れると自立してくれますし、形も崩れにくいです。
壁にかけたり棚の上に飾ったり、絵画のようなカバンです。

鼓に菊や熨斗等の古典的な柄から、幻想的な風景まで。
生前のお母さまのお洒落な一面が垣間見えて
見ているこちらまでウキウキしてくる、とても楽しいカバンたちでした。
ご家族様に喜んでいただけます様に。

ちなみに中生地も、表地に合わせて色を変えております。
使い勝手を考えて内ポケット1つ付き。
布とファスナーのみなのでとても軽く大容量。
ぜひ日々の暮らしで使っていただき、
お母様を傍に感じていただければと祈っております。

ちなみにこちら↓は男性向けに念珠入れですよ。

そのままポケットに入れて出し入れという方もいらっしゃいますが、
自分じゃあまり買わないけれど、あったら使うよ的なものはこれじゃないかと。
こちらはカバンとはまた別の作家に頼みました。
現役洋裁の先生、越水さんありがとうございます。

クールな色味にグッときました。
念珠入れうち柄の生地は、帯の裏地をそのまま使っているそう。
ただ、その裏地がシミで使うのが難しかったらしいですが、
裏返して事なきを得たそう。臨機応変、重ねてありがとうございます。
もともと一つの帯だったものだけで作られておりますので、とても馴染んでいます。

こちらも、使うたびにお母様を思い出して頂けたらなぁと願っております。

ちなみにカバンのサイズ感はこんな感じです。
オーナー、身長158センチぐらいなので、
そこそこ大きめなのがお分かりいただけるかと。

シンプルな服装に映えますね。
意外と浮くこともないので、本当に日常で使っていただきたい。
帯地は身近な芸術です。


このように、お持ち込みでの古布小物オーダー承っております。
タンスに眠る美しい着物や帯たち…
せっかくですので生まれ変わらせてあげましょう。
ファッション小物以外にも、インテリア小物もできますよ。
暖簾やパネル・タペストリーなど、
美しい想い出を、日常の暮らしの風景の中に。
目につくたびに身に着けていた日々が浮かびます。
写真を飾る感覚でいかがでしょうか?

お値段や製作期間など、詳しい話はスタッフまで。
お気軽にお声がけくださいね。
皆様のお越しをお待ち申し上げます。

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